歯科医院の税務

早いもので今年も残すところ、2か月を切りました。この時期には、クリスマスやお歳暮を頼んだり、年賀はがきを書いたり年末年始にかけて慌ただしくなる季節になりました。しかし、これ以外にも重要なことが一つあります。決算対策と確定申告の準備です。
決算対策では、あと二か月で会計年度は終わりですので、事業用資産で10万円未満・10万円以上30万円未満のものは全額経費(上限が300万円)になりますので、無駄なものは買う必要はありませんが、来年の1月以降買う予定があれば、年内の購入をお勧め致します。購入した金額の税率部分が節税になります。
確定申告の準備として3つを上げました。
①代診の先生に給与を支払う時に、税金を控除して支払っているか?
  給与の形態や払い方によって、差し引く税金が異なっています。
 例、週に数日働いて1か月に一回払う月給の場合、月給表の乙欄の税金で す。23万円なら23,000円です。
 1回だけの手術代を支払う場合は、日額表の丙欄を見ます。3万円なら1,718 円です。
②無料で診療した場合?
 保険診療の場合には、患者負担金を必ず貰わなければならない規則があ  り、収入も上げる必要があります。
 自費診療の場合には、下記の金額を収入に上げる必要があります。
 例:自費の補綴治療で、材料代と技工代が3万円かかり、通常9万円貰うと ころを、知り合いなので無料にした場合には、下記の計算により、収入を 上げる必要があります。
 通常の診療報酬の70%か原価(材料代・技工代)のどちらか多い金額で す。
 9万円×0.7=63,000円>3万円  なので
 収入に上げなければならない金額は63,000円となります。